私たちは生活していく中で様々な広告を目にします。

それらの広告は同じ「宣伝」が目的ですが、宣伝方法やターゲットなどに違いがあります。

広告の中で身近な車内広告とポスティングについて、それぞれどのような違いのある宣伝広告なのか3つのポイントをあげて解説していきます。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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車内広告とは、ポスティングとの違い

車内広告とポスティングにはどのような違いがあるのでしょうか。

車内広告とは、車内という名前のとおり乗り物の中に掲載されている広告を指します。

電車やバスの中では中吊り、窓の上スペース、ドア横のポスターなどありとあらゆる場所に広告を掲載できます。

また、タクシーでは座席の背もたれの部分に置かれていたり、防犯ボードに貼られている広告などを指します。

このように車内広告は、広告が掲載してある場所に足を運ばなければ知りえない受動的な広告といえます。

受動的とはいえ、ある寝具メーカーが電車の中吊り広告に本物の布団を使ったり、同じ会社の広告で電車内全体を統一したりと話題になったことで電車の利用客だけでなく全国に広く宣伝できたケースもあります。

一方、ポスティングとは、個人や店舗、企業の郵便受けにチラシなどの広告を投函して宣伝する方法をいいます。

チラシが主だった媒体ですが、ハガキサイズのものやマグネットなど種類が豊富です。

ポスティングは、宣伝側が消費者の手元に情報を直接届けるというスタイルで積極的に働きかける能動的な広告といえるでしょう。

車内広告とポスティングのターゲットの違い

次に、広告の対象となるターゲットの違いを解説していきます。

車内広告は、高額な価格の割に掲載期間が短いですが乗客数や運行数が多ければ効果が期待できます。

例えば、バスや電車では同じ路線の乗り物で通勤や通学をしている人だと同じ広告を往復2回も目にすることになりアピールできる時間が長くなります。

さらに、同じ広告を何度も目にすることから潜在意識に宣伝が刷り込まれる効果もあります。

このように車内広告は、男女、年齢など関係なく幅広い層がターゲットといえます。

しかしながら、そもそも車社会で公共交通機関を利用する頻度が低い地域などでは、期待していたほどの効果が出ないこともあり得ます。

車内広告のひとつであるタクシーは、利用者である金銭的に余裕がある人や高齢者などがターゲットとなります。

平均乗車時間は20分前後と言われており、その時間の間は乗客を独り占めできるスペースで積極的にアピールでき、さらに広告を持ち帰ってもらうことができるのも特色といえます。

例えば、企業を経営している人には業務の改善や効率化ができる広告、年配の人には加齢による悩みを解決する広告が有効といえます。

さらに、空港周辺で客待ちしているタクシーや、小型タクシーなどルートや用途により掲載広告を変更するとさらに厳選されたターゲットに訴求できます。

一方ポスティングは、広告によって宣伝する先(相手)を選べます。

例えば、塾などの習い事の広告は子育て世帯が多く住んでいる地区や目当ての学区内に限定することでピンポイントでアピールできます。

反対に、配布範囲を限定しないことで幅広い世代に知ってもらう事もできるので、宣伝したい商材によって簡単にターゲットを変えることができます。

効果はすぐに現れるわけではなく、配る期間を長くして広範囲に配布したり、定期的に配布し続けることで、少しずつ効果があらわれるのもポスティングの特徴です。

習い事や塾の業種について、長期休みに入る前などに配布することにより効果が期待できることやデザインポイントなどこちらにあります。

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車内広告とポスティングの価格の違い

3つのポイントの中で一番大きな違いと言えば価格でしょう。

電車広告の代表的なものとして中吊り広告をあげてみます。

山手線の例を挙げてみると、7日間3750枚の掲載で430万円もの費用がかかります。

しかし、1日あたり約460万人の利用者がいることから、高額な費用をかけても反響が期待できる宣伝方法といえます。

一度の掲載期間は7日間と短く設定されているため、長期間掲載したい場合にはさらに高額の費用がかかりますので、資金に余裕があれば長い期間の掲載も可能です。

タクシーでは運転席のヘッドレスト部分に設置するハガキサイズの広告で、1ヶ月1台あたり1500円で掲載できる会社があります。

台数を多く保有する大手のタクシー会社だとそれだけ多くの乗客が広告を目にする機会が増えるため効果が期待できる可能性があります。

しかしながら、多くのタクシー会社は1ヶ月単位ではなく数ヶ月間単位での掲載契約が条件という会社があるので、その場合はかなりの費用が発生するといえます。

ポスティングではチラシの場合を例にしてみます。

チラシの作成から業者へお願いすることもできますが、チラシを業者に持ち込んでポスティングだけを依頼することも可能です。

配布先に配る1枚当たりの単価がポスティング料金となっていて、1枚あたり1円からという驚くほど安い単価で請け負ってくれるある業者が実際に存在しています。

この業者の場合だと3万枚のチラシを頼んだとしても3万円しかかからない計算です。

多くの業者で設定している相場は約5円ほどですが、その場合は15万円の費用が発生します。

そこにチラシのデザインや印刷も依頼すると費用が上乗せされますが、車内広告のコストより安価で宣伝できます。

このように、ポスティング業者により発注する枚数や配布範囲で価格が変わりますので自社の都合に見合った業者を選ぶことで、満足する費用対効果をあげることができるでしょう。

車内広告と同様、身近にあるリスティング広告のポスティングとの比較や併用すべきかなどがこちらにあります。

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ポスティングと車内広告のまとめ

・ポスティングは車内広告と比べると安くてターゲットを自分で選べます。

・ポスティングは地域密着型、車内広告は全国規模型といえます。

・車内広告は経済的に余裕がある会社が広範囲への宣伝をする場合に適しています。

 

投稿者プロフィール

渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)