広告宣伝用の紙媒体には、チラシやリーフレット、パンフレットなど、様々な種類があります。

紙の広告は、スマホやテレビなどの媒体や電源が不要で、手元にあればいつでも見返してもらえるメリットがあるのです。

チラシとリーフレットとは、一見、似ているように思われますが、それぞれ異なる特徴があります。

販売促進や広告宣伝のために、紙媒体による広告を検討する際、違いやメリットを押さえ、必要に応じて使い分けることで、それぞれの良さを活かす宣伝を発信することが可能になります。

本記事では、知っておくと役に立つ、ポスティングチラシとリーフレットとの違いについて解説します。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングチラシとリーフレットの相違点

ポスティングチラシは、1枚の用紙に片面、あるいは両面印刷されており、B5やA4サイズの用紙が使われます。

場合によっては新聞の折り込み広告を意識して、B4サイズが使用されることもあり、サイズ感はまちまちです。

用紙の厚みについては、コストを抑えるために、薄めのものが利用されることが多い傾向にあります。

投函の際、必要に応じて紙を折ることもありますが、一般的には折らないことを前提とした、紙面デザインとなっています。

一方、リーフレットはチラシと同じく一枚刷りでありながらも、比較的厚みのある用紙が利用されます。

これは、最終的に紙を折った状態に加工して仕上げるためです。

一般的に、A4サイズの紙を三つ折りにしたものが多く見受けられ、他にも、二つ折り、ジャバラ折り、観音開きなど、バラエティ豊かな折り方もあります。

いずれの場合も、紙を折ることを前提にデザインされます。

ページごとに違う情報を記載できるので、一枚紙でありながら、多くの情報を盛り込めます。

小さいサイズでしっかりしているので手になじみ、持ち運びにも適しているため、駅や空港、店舗などでの案内図としても使われています。

チラシのサイズによってポスティングの効果に違いがあるため、A判とB判の主なサイズを詳しく紹介している記事もあります。

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ポスティングチラシとリーフレットのメリットを比較

チラシは薄く安価な用紙を用いることで、コスト面でお得に作成できます。

このため同予算のリーフレットと比較した場合、大量作成、大量配布できるメリットがあります。

枚数も回数も多く配布できるので、不特定多数に配布可能です。

「セールの案内」や「イベントの告知」といった期間限定の宣伝に向いています。

人は目や耳にする回数が多くなるほど、その対象物に対して親しみを持ちます。

これを、心理学で単純接触効果と言います。

チラシは、大量配布できるメリットを生かし、複数回に分けて配布することで、受け手が自社の名前に親近感を持ってもらうことが可能となるのです。

また、定期的に配布することで、チラシに対する顧客の反応を分析できる機会も増加します。

発行するたびに、反応を分析し、その反応や反響に応じて内容を変更することで、より効果の高いものを作成できます。

一方、リーフレットは用紙の厚みがあり、折りたたむことによって、ページごとに異なる内容を掲載できます。

表紙、裏表紙、中身と、内容を変えることで、狭い紙面スペースに多くの情報を掲載できます。

必要であれば目次をつけることも可能です。

また、全体的な流れを持った、ストーリー性のあるものにしても良いでしょう。

会社の理念や創業からのエピソード、あるいは商品の開発秘話などを物語風にして掲載することで、会社の姿勢や考え方を理解してもらうことに繋がります。

用紙が丈夫なうえ、折ってありサイズが小さめなので、紙が簡単にはぐしゃぐしゃになりません。

手渡しやすいうえ、手に取った人が持ち歩くことにも向いています。

比較的、上質な紙を使うことが多いため、見栄えが良く目にした人の信頼度が高まるのも特徴です。

ミニパンフレットとしての役割を持たせることもできます。

手に取った人が気に入れば、ちょっとした読み物として楽しんだり、手元に置いて読み返したりする機会が増えるメリットがあります。

つまり、スポット的な告知よりも、しばらく情報が変わらない商品紹介や業務内容に関する情報の提供に適しています。

例えば、定番商品の案内、価格を併記したメニュー一覧表、顧客からのよくある質問に対するQ&A、わかりやすいサービス紹介や、施設内の案内図として利用されています。

いずれの場合も、リーフレットを手にした顧客にとって役に立つ情報が、端的に記載されていると良いでしょう。

リーフレットとパンフレットは、似ているようで異なった特徴があり、それぞれの役割や形状、チラシ配布に関する英語についてもまとめた記事を作っています。

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ポスティングチラシとリーフレットのデメリットを比較

ポスティングチラシは特定のターゲットに限定することなく、多くの人に大量に配布するため、興味のない人はすぐに破棄してしまうデメリットがあります。

そこで破棄されても、何度も目にとめてもらうことで記憶に残してもらう必要があります。

行動心理学によると、人が一瞬で思い出すことのできる店舗は、過去に行ったことのある店舗の中でさえ、わずか10%程度です。

また、エビングハウスの忘却曲線によると、人は一度覚えたことを、一か月後には79%忘れてしまうという実験結果が出ています。

このため、何度も配布して繰り返し認知してもらうことで、店名やサービス内容などを、記憶に留めてもらうことが大切になります。

一方、リーフレットは製作にコストがかかるデメリットがあります。

このため、チラシのように大量配布するのは難しいでしょう。

ある程度配布するターゲットを定めたうえで設置場所を選定し、興味のある人に自発的に手に取ってもらう方が、有効に活用できます。

例えば、一度店まで足を運んでくれた顧客に対し、さらに興味を持ってもらうために、店内にリーフレットを設置して内容について詳細に紹介することで、リピーターとなる人が増える可能性があります。

また、種類の異なる分野ごとにリーフレットを作り、顧客が気になるものを手にしてもらえる形にするのも良いでしょう。

パンフレットほどかさばらないため、気軽に手に取ってもらえます。

ポスティングチラシはリーフレット相違点を比較して解説まとめ

・チラシとリーフレットでは紙の厚さや紙質、形状が異なり、チラシの方が低コストです。

・チラシは大量配布や定期配布に適しています。

・リーフレットは少ない紙面スペースに対し、より多くの情報を記載できます。

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渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)