ポスティングについて最も良くある質問は、配布するための料金についてです。

もちろん、ポスティングをすることによる効果や反響についても気になる方が多いですが、まずはどれくらいの費用がかかるものなのかを知りたいという質問が数多くあります。

このページでは、これまでにポスティングを依頼したことがないという方のために、ポスティングの配布にかかる料金を決める要因についてご紹介いたします。

ポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングの配布料金の相場

ポスティングの料金はチラシ1枚ごとの「単価」で表記することが一般的で、「配布枚数×単価」がチラシなどを配布するための費用になります。

まず、ポスティングの料金について気をつけなければならない点としては、デザイン料金が含まれているのか含まれていないのかについてです。

デザインの考案からチラシの印刷から配布までを請け負う業者もあれば、配布のみに対応している業者もありますので、比較の時にはデザイン料金の有無について確認しましょう。

ポスティングの料金の相場は、デザインから配布までの全ての業務を依頼するケースで1枚あたり2~10円と、かなり大きな差があります。

どうして最大で5倍以上の差が生まれるのかというと、そこにはポスティングの価格決定のメカニズムとでも言うべき、いくつかの料金を決定する要因があります。

チラシ1枚の料金を決める要因とは

チラシ1枚あたりの配布料金で5倍以上もの差が出てしまう要因を知ることは、少しでもポスティングのコストを抑えながら大きな効果をあげたいという方には役に立ちます。

・配布枚数
・配布エリア
・配布期間
・配布方法
・デザイン
・印刷サイズ

配布枚数

ポスティングのチラシ1枚当たりの料金を決める最大の要因は、配布枚数です。配布を依頼する枚数が多ければ多いほど、チラシ1枚当たりの単価は安くなります。

実は、ポスティング業者にとって1000部を配るのと、1万部を配るのとでは手間がほとんど変わりません。

事前の打ち合わせや、デザインの決定、配布人員の割り当てなどにかかる事務コストは何部であっても同じですので、配布枚数が少ない場合にはその分だけ1枚当たりのチラシにかかる単価が高くなってしまうのです。

もちろん、業種や業態によっては1度に数万枚のチラシを配布することが適切でない場合があります。こうしたときには複数回のチラシ配布をまとめて依頼することで、料金を下げてくれるケースも少なくありません。

配布対象(セグメント)

ポスティングのチラシ1枚の料金を決める2つ目の要因は、配布対象です。

チラシを配布する担当者のコストは、配布枚数ではなく時間単価で決まりますので、効率的にチラシが配布できる方がチラシ1枚の料金は安くなります。

例えば、配布する建物同士が近いほど短時間で作業が完了するので効率が上がるため、建物が密集してる都市部は地方よりもコストを抑えられる傾向があります。配布エリアが広いほど費用は高額になりやすいです。

また、ポスティングは戸建てやマンションなどの配布対象を絞り込み(セグメント)できることがメリットですが、あまりにも細かなセグメントをすると配布効率が落ちますので、やはり料金が高くなります。

しっかりと対象を絞り込んで配布することは、一見すると効果が高いように見えますが、セグメントにこだわりすぎると配布できる枚数が少なくなり、結果的に費用対効果が下がってしまうことがあります。

配布期間(納期)

ポスティングを依頼する際の納期も、1枚当たりの単価を決める重要な要因のひとつです。

チラシのデザインや印刷に十分な時間が取れ、配布を担当するスタッフの割り当ての自由度が高い方が、業者にとっては対応がやりやすくなるため、配布完了までの時間に余裕があるほど費用を抑えることが可能です。

一般的には、配布完了までに2週間から1ヶ月程度の期間をあけて依頼することによって、費用について相談に応じてくれるケースが多いです。

ただし、業種や業態によっては、どうしても週末に限定して配布したい場合や、月末までに配布を完了してほしいという場合などの事情があります。

料金については高くなってしまいますが、目的に応じた納期や配布日時を設定することで良い効果が得られるケースもありますので、料金だけに注目せずに最適な配布期間を設定するようにしてください。

配布方法

配布方法によっても料金は変動し、大きく分けて2種類の方法がありますので、ご紹介いたします。

こちらで紹介する配布方法については、依頼者が指定することはできないケースが多いですが、業者ごとにどのような配布方法を行っているのかを知っておいて損はありません。

ポスティングの配布対象による区別

ポスティング方法は、全戸配布と軒並み配布(ローラー配布)・セグメント配布の3種類があります。

指定エリアにある世帯全てにチラシを配ることを全戸配布といい、軒並み配布(ローラー配布)は、集合住宅やアパートといった住宅形態で区別することなくポスティングを行う方法です。

これらの方法は「チラシお断り」などのポストを除き、できる限り多くのポストにチラシを投函します

集合住宅ではエントランスにポストの投函口が集まっていることがほとんどなので、作業時間が短く効率よくポスティングを行うことができます。

またセグメント配布とはチラシを配布する場所を厳選して投函することです。

特徴としては「戸建てだけ」や「マンション内の世帯」というように条件を絞って配布するので、より大きい反響率を獲得しやすいことが挙げられます。

宣伝したいサービス内容に応じて投函エリアを厳選してくれる業者もあるので、依頼前に問い合わせてみるといいでしょう。

ただし軒並み配布よりも、配布場所を選ぶことによってコストがかかるため、予算と見積もりを事前に照らし合わせておくと安心です。

ポスティングサービスの利用者に最も人気がある方法は軒並み配布(ローラー配布)で、指定のエリアで効率よくポスティングを行いたい方に人気となっています。

ポスティング業者によってはマーケティングに強い会社もあるので、宣伝したい内容を事前に相談すると最適なプランを提案してくれます。

1度に配布する枚数による区別

また単配(単独配布)と併配(同時配布)という配布方法の区別があります。

1枚のチラシだけをポストに配布する方法を単配と呼び、併配は複数のチラシを同時に配布することです。

単配は、他社の広告と混ざらずに単独でポストにチラシを投函できるので、広告が目に留まりやすいことがメリットです。

一方、併配は他社の広告も同時に配布するので広告効果は単配に比べると下がりますコストを抑えることができます

また、業者によっては併配する際に依頼したチラシを表紙部分にして配布する「表紙配布」というサービスに対応しており、チラシが1番上にくることによって、併配でもほかの会社の広告に隠れてしまうことを防ぎます。

デザイン

チラシを印刷するときのデザインは金額を決めるうえで重要なポイントです。

単色にするのかフルカラーにするのかで料金に差があり、フルカラーを希望する場合は、単色よりも1枚あたりの単価が値上がりします。

また、両面印刷を希望する場合は片面よりもおよそ1.5倍のコストがかかります。

希望のデザインによってはカラーと印刷様式が異なり、単価が高くなることを把握しておくと、予算とデザインのバランスを考慮できるでしょう。

デザインを得意とする業者は独自のテンプレートが用意されていることもあり、そのデザインを使用することによって費用を抑えることが可能です。

印刷サイズ

印刷するチラシのサイズは料金を決める要因のひとつです。

B4サイズ以上のチラシを印刷するときには、配布がしやすいように用紙を2つ折りにする折加工をほどこす必要があり、折加工をすることで作業の手間がかかるので、B4サイズ以上のチラシはそれ以下のサイズよりも単価が1~2円ほど上がります

一般的には折らずに配布できるA4やB5サイズのチラシを好むケースが多くみられます。

提供するサービス内容を分かりやすく宣伝したい場合は、手に取りやすく一目で内容がわかる小さめのサイズが良いでしょう。

ただし、食料品や衣料品など宣伝したい商品や情報が多い場合はA3サイズのチラシが最適なので、宣伝したい内容や情報量によって印刷サイズを変えると宣伝効果がより高まるでしょう。

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ポスティングの単価費用を抑えるためのコツと注意点

コストを削減するためには、細かく条件を絞りすぎないことが重要です。

とくに、コストを抑えるためのコツは以下の3点を必要最小限にすると良いでしょう。

・配布枚数
・配布対象(セグメント)
・配布期間(納期)

配布枚数を多くして、配布対象を絞らず、配布期間を長めに設定することで1枚あたりの単価は大きく下がります

セグメント配布では、配布対象を絞り込みますので配布するチラシの枚数は減りますが、その分だけ1枚あたりの単価で見れば高くなるという傾向があります。

基本料金が安い業者でも細かい条件を希望すると単価が上がるので、依頼をするときには希望条件ごとに見積もりを出してもらうと正確な比較がしやすいでしょう。

大幅に単価費用を安くしたい場合は、デザインや印刷は自社で行い配布だけを依頼することで費用が抑えることは可能です。

ただし、費用を重要視しすぎて広告の反響率が悪くなると広告を出す意味がなくなってしまうため、費用を抑えつつ効果的な広告の出し方の条件を探る必要があります。

悪徳業者に注意

いくら費用を安く抑えたいといっても、安い料金に根拠がないような悪徳な業者には注意が必要です。

相場よりも安い業者は確かにありますが、安い料金設定に根拠のない業者はチラシを大量に不法投棄したり、従業員がサボってチラシを配布しないなどの問題が発生することもあります。

実際にチラシが大量に捨てられていたりチラシお断りの建物に配布してクレームに繋がるといったトラブルが発生しています。

管理体制が整っておらず、劣化したチラシを配布する業者もあるため、業者を選ぶときには雇用形態と現場の管理体制がきちんとしているところを選ぶ必要があり、従業員の教育が行き届いているのか、また配布状況を常に業者が把握しているのかは依頼する前に確かめましょう。

チラシ1枚当たりの単価相場はある程度決まっており、業者間で極端に費用の差が出ることはほとんど無いため、安いからといってトラブルに巻き込まれないように注意しましょう

ポスティングの具体的な料金例

ポスティングにかかる具体的な料金を見てみましょう。

ポストサービスは、名古屋を中心にサービスを提供する大手ポスティング会社で、公式サイトで実際に料金表を提示しているので、明確な料金を見ることができます。

サイズ/エリア 市内 市隣接 市外 県外
B5以下 1.0円~ 1.5円~ 1.5円~ 2.0円~
A4 1.0円~ 1.5円~ 1.5円~ 2.0円~
B4 1.5円~ 2.0円~ 2.0円~ 2.5円~
A3 2.0円~ 2.5円~ 2.5円~ 3.0円~
B3 3.0円~ 3.5円~ 3.5円~ 4.0円~

上記の料金表は併配でポスティングを行う場合の単価です。

配布エリアや期間を限定する場合にはオーダーメイドプランが可能で、市内でA4サイズのポスティングをすると単価は3.0円になります。

ポストサービスはGIS(地理情報システム)を用いたエリアマーケティングによるポスティングも可能で、希望の条件に合わせてプランが選べます。

表から分かるように折加工が必要なB4サイズから単価があがるので、宣伝したい内容によって印刷サイズを考慮しましょう。

愛知県を中心にサービスを提供しているポストサービスですが、県外の岐阜・三重県といったエリアから日本全国に対応しています。

ポスティング料金は必ず業者間で比較しよう

相場がある程度決まっているので大きな金額の差はありませんが、業者によって多少の変動がありますし、業者によって特色が異なります

デザインに特化している会社であれば、独自のテンプレートを使用したデザインを提供しており、テンプレートを利用して自社でデザインすることによって費用を抑えることができます。

マーケティングに知見をもつ会社はエリア別の配布が得意で、エリアマーケティングの観点から効率的にポスティングを行います。

配布後に電話や来店などの反応がどのくらい発生したのかなどの反響率をリサーチし、広告効果を最大限に引き上げてくれる強みをもった業者もあります。

GIS(地理情報システム)を活用している会社は空き家の把握をしていることが多く、無駄なポスティングを防ぎ、効率的に広告の費用対効果が高めて利益を得ることができます。

業者ごとの特性によって料金が変動するので、依頼する前にいくつかの業者を比較することで要望と一致する業者を見つけることが大切です。

また、どんな特徴を持った業者であっても、従業員の管理体制がしっかりと整っている業者を見つけることが重要です。

GPSを配布スタッフに携帯させ、チラシが確実に配布されていることを確認していたり、配布員をアルバイトではなく業務委託として雇っているなど管理体制が整っていれば、不正を防ぐことに繋がります。

ポスティング会社は取得必須な資格がないため、表面上から悪徳な業者かどうかを見極めるのが困難ですが、優良な業者は実績があり、口コミも高評価のコメントが公式ウェブサイトに掲載されているなど、しっかり調べることで事前に把握することは可能です。

依頼する前に公式ウェブサイトや口コミ等を確認したうえで必ず各会社から見積もりをとり、実績とそれぞれの料金を確認しましょう。

ポスティングの価格決定の要因と相場まとめ

・料金はいくつかの条件によって決定される
・相場よりも安い業者には要注意しましょう
・業者ごとの特徴を知り、料金を比較しましょう