ポップ、ポスティングチラシはどちらもお客さんに関心をもってもらい、注文や売上に繋げることが目的です。

お店のことやサービス・商品の価格、特徴、機能、便利な使い方といった魅力を伝えることができます。

どちらも販促のために活用するツールなので、「違いがよく分からない!」という方のために、この記事ではポップとポスティングチラシの2つを徹底比較します。

ポップとポスティングチラシの特徴を比較

ポップとポスティングチラシは、それぞれ異なった特徴を持っています。

まず、ポップとポスティングチラシの特徴を比較していきます。

・ポップの特徴
・ポスティングチラシの特徴
・ポップとポスティングチラシの共通点
・ポップとポスティングチラシの違い

ポップの特徴

ポップとは「Point Of Purchase」の頭文字をとったもので、アルファベットでPOPと書かれることもあります。

購買する時点の広告を意味し、売場に置かれる広告全般を指します。

商品情報を店員の代わりに提供し、購買意欲を促進させる役割があります。

例えば、イメージしやすいのがCDショップの店頭の様子です。

新作がリリースされると、アーティスト情報や曲のテーマ、曲のイメージに合わせたポップが用意されます。

優れたポップがあればベテランの店員がその場で説明しなくても、新作を求めるお客さんに役立つ情報を提供し、購入を後押しできます。

ポップは自由度が高い広告で、店頭・売り場に合ったサイズで作成でき、材質も様々です。

例えば、ポスターサイズのパネル、厚紙のプライスカード、天吊り、アクリルに紙をはさむ卓上スタンド型、布を使ったタペストリー・のぼりなど、商品や予算に応じて様々なサイズや形で展開が可能です。

ポスティングチラシの特徴

ポスティングチラシとは郵便ポストに投函されるチラシのことです。

チラシの語源は「散らし」で、「まき散らす」「パッと散らす」目的の印刷物です。

例えば、週末や新商品発売時に投函されるデリバリーメニューチラシや、3~4月や9月の引っ越しシーズンに投函される引越し業者のチラシは、まさにパッと散らして必要な時に必要な人に認知してもらい、行動してもらう広告です。

ポスティングチラシは郵便受けに入ることを前提としたサイズであるため、手にとって見やすくB5~A4位のものが一般的で、種類は「カラー刷り」「白黒刷り」「はがき大」が多いです。

捨てずにとって置いてもらうための工夫として、ティッシュや試供品の同封、クーポン券や特典引換券をつけることもあります。

ポップとポスティングチラシの共通点

2つの共通点は、自作可能な販促ツールであることです。

ポップやチラシは作成ソフトが豊富にあります。

無料で使えるモノもあるため、予算が限られている時は自分で作れると安心ですし、印刷を依頼する場合もネットで安く行えるものもあります。

ポップやチラシの作成ソフトには、予め様々なデザインがテンプレートとして登録されており、用途に合うものを選択できます。

手書き風文字や筆文字などスタイルに合わせた文字フォントの使い分けもできるので、温かみのあるポップやクールな印象のチラシのように、ブランドイメージに合わせた作成が自由自在に行えます。

データを入力して保存しておけば、季節ごと・キャンペーンごとに、文字サイズや内容などを変更して再利用できるのも魅力です。

ただしデザインや印刷の質は訴求力に影響を与えるため、特殊な内容や特に力を入れたい時、予算をとれる時には、デザイン会社や印刷会社に相談するのが良いでしょう。

ポスティングチラシのデザインを依頼した場合のデザイン料は2~6万円が相場など、具体的な料金相場や、メリット・デメリットを自作と外注とで比較した記事も作っています。

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ポップとポスティングチラシの違い

この2つは似ていますが、対象とする人が大きく違います。

ポップは店頭広告なので「実際にお店に来ている人」を対象にしていますが、ポスティングチラシの対象者は「その時点でお店に来ていない人」です。

ポスティングチラシはお店を知ってもらって、あるいは思い出してもらって来店を促すツールです。

そのため、ポスティングチラシには来店につながる魅力的な情報を記載し、ポップにはお店に来てくれた人が買い物する際に必要な情報を分かりやすく記載しましょう。

ポップとポスティングチラシのメリットを比較

ポップとポスティングチラシには、多くのメリットが存在しています。

それぞれのメリットを比較しつつ、詳しく解説していきます。

ポップ

ポスティングチラシ
・すぐ購買行動につなげられる
・店や商品の雰囲気作りができる
・店員対応の時間の節約になる
・すぐに来店やお問い合わせにつなげられる
・集客に貢献
・配布エリアを選べる
 (お店から徒歩十分圏内など)

ポップとポスティングチラシは、顧客へすぐに行動を促すことができる点が共通しています。

ポップは来店という1つのアクションをクリアしている状態での販促であるため、今すぐ買ってもらえるように背中を押すことができます。

ポスティングチラシの場合、不動産会社であれば土日のイベントへの来場を促すために金曜日に投函したり、飲食店であればランチタイムの来店を促すために午前中に投函するといった施策で、直近の来店や問い合わせにつなげられます。

ポップは店内の掲示物となるため、お店や商品の雰囲気づくりに一役買う点が、ポスティングチラシにはないメリットです。

デザインや内容が元気な印象であったり、ナチュラルな印象であったり、ポップの工夫で店内の雰囲気が変わります。

さらに、お客様が必要になると考えられる情報を書いておくことで、スタッフの対応時間の節約にもつながるため、長い目で見ると工数削減となります。

ポップは店内の掲示物であり顧客から能動的になる必要があるプル型広告ですが、ポスティングチラシは企業側から来店している状態にない顧客へアプローチを行うプッシュ型広告のため、集客に貢献する点がポップと異なります。

また、ポスティングチラシは配布エリアを選べるので、ターゲットに合わせた地域や一戸建て・集合住宅・事業所といった住宅タイプに分けて配布することで、効果的に活用できます。

ほかに、商品やサービスを宣伝する際に、商品の作り手や制作背景などのプラス情報を提供することで、読み手の心情に変化が生じるなど、文脈効果を活かせるキャッチフレーズについての記事もあります。

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ポップとポスティングチラシのデメリットの違い

メリットがある一方で、デメリットも少なからずあります。

ポップとポスティングチラシのデメリットの違いについて下記の表にまとめました。

ポップ

ポスティングチラシ
・情報の更新が必要
・多すぎると逆効果
・内容にセンス・工夫が要る
 (ただ情報を詰め込むだけではダメ)
・見てもらえずに捨てられる可能性
・配布コストがかかる
・チラシに対するクレーム・悪印象
 (チラシお断り・雨の日の配布)

ポップのデメリットは、情報の更新が必要な点です。

内容が古いとお店への不信感・購買低下にもつながるだけでなく、情報と事実に齟齬があるとお客さんからの問い合わせやクレーム対応に追われることになってしまうため、情報は日頃から確認・アップデートする必要があります。

また、ポップが多すぎると売り場全体から威圧感を感じ、お客さんはウンザリする可能性があります。

ポスティングチラシとは異なりポップは店内の雰囲気に影響するため、特にアピールしたい商品に絞ったポップの設置、店内の雰囲気に合ったデザインとなるように工夫しましょう。

内容は、お客さんにとって役立つ情報を意識する工夫が必要です。

例えば、豚もも薄切り肉の売り場に「しゃぶしゃぶにどうぞ!」といったポップがあると、夕飯のメニューを決めるのに役立ちます。

ポスティングチラシのデメリットは、読まれずに捨てられる可能性がある点です。

「何のチラシか」「他社との違い」「お客様にとって魅力的な情報」をパッと見て分かるようにデザインする必要があります。

また、ポップとは異なり一世帯につき1枚渡すため、印刷代や配布コストがかかる点にも注意が必要です。

ポスティング中のクレームやチラシへの悪印象にも注意が必要です。

例えば「チラシお断り」と掲げている家にチラシを入れる、雨の日の配布で濡れたチラシをいれたことで他の郵便物を汚してしまうといった行為は、クレームや印象悪化にもつながりかねないため、ポスティングを依頼する際はスタッフの管理体制に信頼がおける業者を利用しましょう。

依頼側の希望に沿った最適な配布プランを提供してくれる、配布地域の詳しい情報を保持しているなども業者を選定する上で重要な要素となり、こちらに評判が良いポスティング業者が持つポイントがあるので参考にしてみてください。

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ポップはポスティングチラシの類語ではない!2つを徹底比較まとめ

・ポップは店頭で購買を促すため、ポスティングチラシはお店や商品・サービスの認知度アップと集客のための販促ツールです。

・ポップもチラシも作成ソフトが豊富で自作が可能なため、予算がなくても活用できるので便利です。

・ポップはサイズや形状の自由度が高くお店の雰囲気づくりに一役買い、ポスティングチラシはお店や商品・サービスの認知や想起してもらうのに一役買います。

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渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)