初めてポスティングを実施し思ったより集客できなくとも、継続的に実施することでチラシに対する反応を向上させられる可能性があります。
しかし、チラシ配布の経験が少ない場合にはどのように継続すればよいのか見当がつかないと思いますが、実は他業種で活用されてきた改善手順の適用により効果を高められます。
この記事ではPDCAの定義を紹介し実現場でどのように活用できるのか、解説していきます。
またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。
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ポスティングの課題や問題に活用できるPDCAサイクルとは?
PDCAとはPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)といった英語のそれぞれ頭文字から取ったものです。
Planから順に実行しActまで進んだらまたPlanに戻ることを繰り返す改善手順で、実績に富んだ品質向上のための手法です。
米国の統計学者・デミング博士によって1950年代に提唱され、特に製造業では効果的な手法として日本でも普及しました。
このようなPDCAのサイクル手順ひとつずつを解説していきます。
・Do(実行)
・Check(評価)
・Act(改善)
Plan(計画)
目標を設定し、それを達成するための構想を練るステップです。
目標は漠然とした設定や以前のやり方を踏襲するようなことはせず、具体的かつ予算やマンパワーから見て実現性の高いものとします。
計画の決定時には予定日や期日などのスケジュール、部署や担当者などの人員配置、そして実行方法などへと落とし込んでいきます。
いわゆる5W2H(いつ・どこで・誰が・何を・どのように・なぜ・いくら/いくつ)を念頭に入れることで、具体性を伴ったPlanを策定できます。
Do(実行)
策定したPlanを実際に行ってみるステップです。
この段階ではPlanにしたがって実施すること、そしてその活動記録を確実に残すことが肝心です。
正確性に欠けた記録では、Plan時に見落としていた課題、あるいは懸念点を解析できません。
また、ある担当者は詳細に記入し、別の人は適当に記入するなどのバラつきがないよう、事前に記入例などの手順書を用意し、周知しておく必要もあります。
Check(評価)
ここではPlanがスケジュールにしたがって進捗しているか、そしてPlanの意図がどのレベルまで達成できたのか評価します。
評価の際には、具体的な数値を用いる必要があります。
誰でも見ただけで理解できるような数値を用いて、良かった点・悪かった点をCheckし、なぜ良かったのか・悪かったのかを解析して結論を導きだします。
実施結果と、それをもたらした原因との因果関係を明らかにし、どうすれば良くなるかしっかりと議論します。
ここで導き出した評価は次のActへとつながりますので、決しておろそかにはできません。
そこで、ポスティング効果を評価するひとつである反響率について、専用電話番号を設置するなど具体的な測定方法がこちらにあります。
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Act(改善)
Checkでは分析と評価を行いましたが、評価をもとに実施するサイクルのラストステップです。
ここでは成功/失敗の原因を切り分け、それらを取捨選択します。
原因の切り分けにより、策定したPlanの中から何を優先的に改めていくべきなのかが明らかになります。
原因を分類したら、継続・中止・改善といった3つの対応の中からどれかを選択します。
最も成功した要素については、継続が容易に判断できますが、期待に反した要素については改善すべきか、中止すべきかの判断が難しいものとなることがあります。
実現性が高い選択をすることで、再度有効なPlanへとつなげることができます。
さらに、商品を手に入れるまでに消費者心理がどのように変化していくかを説明した「AIDMAの法則」を理解することでPDCAサイクルにおける立案や改善などに役立つ可能性があります。
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ポスティングの課題や問題に活用できるPDCAサイクルのメリット・デメリット
PDCAサイクルはポスティングの課題や問題分析にも活用できます。
PDCAサイクルのメリット・デメリットを把握することで、メリットを活かし、デメリットに対して予め対策を打つことが可能になります。
・デメリット
・ポスティングにおけるPDCAサイクルの具体例
メリット
最大のメリットは、PDCAサイクルの活用によりポスティングを実施する意味を明確にできることです。
これらの流れを意識せずに行うと、漠然と売り上げを上げたいからとりあえずやってみようかと、思いつきでチラシを作成し投函して終わり、ということになりかねません。
自社はなぜポスティングを行うのか、どれだけの成果を上げたいのか、というようにはじめのPlan時から一連の流れに乗せることにより目的がはっきりします。
そして、Plan時の目途からそれに見合う予算を算出でき、反響率の解析を通してPlanに立ち戻り次のチラシ配布に生かすといったように、広告という作業フローをはっきりとした目的と、明確な指標を伴った評価を伴う「見える化」することに大きく役立ちます。
広告に投ずる費用を生きたものとするため、この手順はとても実用的な枠組みなのです。
デメリット
デメリットは、各ステップにそれなりの手間が必須であることです。
適切な評価を下すためには、はっきりとした数値目標を掲げること、またバラつきのない記録を取ることが欠かせません。
記録のバラつきを避けるために、配布スタッフに理解してもらうための手順書も作成しなければならないでしょう。
またCheckの段階で、満足のいった反響率ならば、あまり考えずに次のポスティングにつなげるでしょうが、そうでない場合にはどこに問題点があるのか、解析するのは労力がかかります。
問題抽出のため、議論にかける時間的余裕がなかったりそもそも解析のやり方がよくわからない、ということもあるでしょう。
最近では解析したデータを視覚的に加工・提供したり、解析方法のアドバイスもしてくれるポスティング業者もあります。
業者がコンサルティングも請け負っている場合があり、広告の効果向上に対して知見に乏しい場合にサービスの提供を受けられるのか、見積を取る際には積極的に問い合わせてみるのがよいでしょう。
ポスティングにおけるPDCAサイクルの具体例
実際にPDCAを適用する場合には、ポスティングの特性がどのようなものか一定の理解が前提となります。
配布エリアや、戸建て・集合住宅、あるいは分譲・賃貸といった住居形態、配布期間・曜日といった具合です。
自社の商品やサービスを鑑みて、どのエリア・住居形態・いつ行うのが有効なのか、仮説のPlanを策定、反響率をCheckし、次回の改善につなげていきます。
例えば、コロナ禍により在宅勤務者がいる家庭向けに、平日ランチ宅配を前面に出したチラシを集合住宅に配布し、反響率の向上が認められたら、週末に一家全員が家にいる時のためにより豪華なメニューを押し出したチラシを土日に投函、というケースがそれに当たります。
そこで、習い事の宣伝には折込チラシが少ない週初めにポスティングするなど、業種ごとに最適な曜日や時期についてこちらで詳しく紹介しています。
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ポスティングの課題や問題に活用できるPDCAサイクルについて解説まとめ
・ポスティングへのPDCAサイクルの活用により、反響率の向上を図ることができます。
・PDCAサイクルの適用により、意味が曖昧なチラシ配布を避け、目的指向の広告が可能となります。
・活用方法が自社で不明な場合、ノウハウが豊富な業者に相談しましょう。
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