ポスティングで一般的にみなさんがイメージされる方法は、対象地域のポストにまんべんなく配布する全戸配布というものです。

実はその配布方法にも色々な分類があって、集合住宅だけ、もしくは一戸建てに配布することもできます。

戸建に絞った場合には配布対象がエリア内で点在するため、全戸配布や集合住宅配布よりも、同じ枚数を配るためには時間と人件費がかかってしまいます。

そのため、チラシ1枚あたりの配布単価が高くなる傾向にありますが人気の配布方法です。

では、時間も費用も相場よりかかる戸建配布がなぜ選ばれているのか、改めて解説していきます。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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戸建ポスティングとは?

では、戸建ポスティングとは一体なんでしょうか。

文字通り「一戸建て」のみにターゲットを絞って配布する方法です。

ニーズのお客様が戸建に住んでいる前提であったり、セグメントの潜在顧客に訴えたいなど、明確な配布の戦略が練られている場合に配布することをオススメします。

戸建ポスティングの特徴

戸建ポスティングには、全戸配布や集合住宅配布とは異なる点がいくつかあります。

例えば、コストはあがるがピンポイントでターゲットへアプローチできるなど特徴がありますので、順に解説していきます。

・集合住宅に配らないためコストがかかる
・戸建層へのアプローチができる
・向いている業界

集合住宅に配らないためコストがかかる

全戸配布ではエリア内全てのポストに配布し、集合住宅の場合は一か所にポストが集まっているので、短期間に一括で配布することが可能となります。

戸建配布の場合は、配布エリアが住宅密集地でなく、都心や過疎地域などは戸建自体が点在している場合も多く存在します。

そのため、同じ100枚のチラシを配布するにも、配布先の選別・移動距離・所要時間が他の配布方法よりも手間がかかります。

結果として配布効率が悪くなってしまうので、チラシ1枚当たりの単価が高くなり、戸建配布では配布期間を長めにとる必要があります。

戸建層へのアプローチができる

戸建住人にあって、集合住宅住人にはない特徴やニーズがあることはご存じでしょうか?

マーケティング理論では、集合住宅の住人とは異なる需要があること、潜在顧客がいることが明らかになっているので、実は他社はその情報を元に、効率的なポスティングを実践しています。

一般的に戸建に長く住んでいる住人は、何世代かが一緒に住んでいる場合が多く、高齢者・中年層・若年層と複数の世代をターゲットにすることが可能です。

新しく住み始めた住人の場合は、若い世代・子供がいることが多いと言われています。

どちらの場合も、ある一定以上の世帯年収がある高所得者層が中心で、お金に余裕がある場合が多く購買意欲が高く新しいものに敏感なうえ教育や子育てに熱心という傾向があります。

高齢者世帯では、健康維持・増進や宅配サービスの潜在顧客が多いと言われています。

また、戸建ては築年数や季節によって、集合住宅とは異なるメンテナンスが必要になるため、その需要に対して適切な時期にアプローチしていくことで、すぐに反応が得られる可能性が高くなります。

ポスティング業者によっては居住年数や家族構成など、希望するセグメントでさらに配布先を絞ることも可能です。

しかし、対象を絞れば絞るほど、その情報を集め分析するための時間とコストがかかりますので、相場よりも配布までの時間を必要とし、配布単価が高くなる傾向があり注意が必要です。

向いている業界

前述のように、戸建住民特有の潜在的な需要があることがお分かりいただけたと思います。

ここでは具体的に、戸建ポスティングに向いている業種を紹介していきます。

住宅リフォームや造園や防犯対策など住宅のメンテナンスに関連することは、戸建だからこそ需要がある業界です。

長く住んでいる住人であれば、そういった業者とも面識があるかもしれませんが、新しく住み始めた住人には家を建ててくれたハウスメーカーや関連会社以外には懇意の業者はいない場合が多いと言えます。

そのため、中長期的に業者を比較検討したりする可能性も充分に秘めていますので、ポスティングの対象とすることができます。

その他にも、高学歴・高所得層をターゲットとするため、土地や不動産販売、自動車関連業への興味・購買意欲も高いと言われています。

ニーズのお客様の家族構成に子供がいる場合には、ピアノ教室や英語教室、家庭教師などの付加価値の高い習い事や教育への需要が多くなります。

高齢者がいる場合には、フィットネスジムや健康食品などの健康に関連した商品、老人ホームや介護用品・食事の宅配サービスなどの業界も需要が高いと言われています。

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戸建ポスティングを失敗しないために

本来は追加料金なしで配布したいところを、わざわざ高いコストをかけて配布するのであればそれ相応のレスポンスを期待するでしょう。

集合住宅の顧客は、ポストから取り出したらその場でチラシを捨ててしまう場合が多いのですが、戸建の住人はポストから室内まで持ち込んでからチラシを捨てるため、手にしている時間が長くなる傾向にあります。

潜在顧客のニーズに合致していればすぐに反応が見込めますが、そうでない場合で直近の集客に繋がらなくても認知してもらうことができ、長期的な顧客獲得につながる可能性は高くなっていきます。

人は同じ情報に触れることにより次第に親しみを覚えて好意的になるという傾向があり、広告・マーケティング業界では「単純接触効果」と呼ばれる常套手段です。

適切なセグメントにポスティングを行えば、自社チラシへの単純接触効果を増やせ将来的な顧客獲得にもつながっていきます。

ポスティング業者によっては、依頼に合わせた配布先の選定や、配布の労力・人員が必要になり、戸建配布でさらに条件を付加した配布先には対応していない、という業者もありますので依頼する際には注意が必要です。

戸建ポスティングの意味まとめ

・配布単価は高くなるがセグメントを絞って、ニーズのお客様にダイレクトに配布できます。

・戸建住人特有の需要がある業種に向いています。

・セグメントを間違えると効果がなくなるため注意が必要です。

 

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渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)