ポスティングとは、広告を目的としたビラやチラシを集合住宅や戸建て住宅などのポストに投函する宣伝方法です。

地域を限定できることや、低単価にもかかわらず高い宣伝効果が期待できるといったメリットがあります。

企業はポスティング業者に依頼することで、自分達の代わりにチラシを配ってもらうことが可能なのですが、業者はいくつも存在し、価格や業務内容もバラバラです。

一見すると、値段の安いポスティング業者を選ぶことで費用対効果を高めることができると考えてしまいがちですが、実はそういうわけでもありません。

格安のポスティング業者に依頼してしまうと、思わぬ損失を被ってしまう可能性があるのです。

今回は、ポスティング業界に潜む悪徳業者の実態について解説しますので、ポスティングを依頼する際の参考にしてください。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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悪徳業者の特徴

悪徳業者の特徴を以下の通り紹介しますので、業者を選ぶ時にはこれらに気を付けましょう。

・格安すぎる値段設定
・配布の不正

格安すぎる値段設定

地域の相場に比べて、格安な価格設定を行っていて妥当な理由がない場合、悪徳業者である可能性が高いです。

どのポスティング業者も同じようにコストはかかるので、相場を下回る価格設定をしていれば、どこかで無理をしています。

例えば、最低賃金を下回る給与でスタッフを雇うことで、格安なポスティングを実現しているのかもしれません。

このような劣悪な労働環境の場合、スタッフもすぐに辞めてしまうことが予測されるため、教育なども十分に実施されておらず、質の低いポスティングが行われるリスクもあります。

また、格安の業者であるほど依頼者側の期待する通りにポスティングが行われない傾向があります。

人件費を安く抑えるため、エリアや期間は業者のおまかせになることが多く、たとえチラシを配布したとしても期待通りの結果に結び付かないことが多いです。

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配布の不正

悪徳業者は、以下のような配布の不正を行うことで、人件費を安く抑えて自分達の利益を増やそうと考えています。

また、スタッフへの教育が十分にされていなかったり、管理がされていない場合も、配布の不正が行われる原因となります。

間引きして配布

悪徳業者は人件費を節約し、より多くの利益を得るために、実際のチラシの部数を間引きして配布する場合があるので注意が必要です。

例えば、最高で5000部以上のチラシを配布できる地域に依頼者が3000部を配布するよう依頼したとします。

業者側は、3000部だと配布できない物件がかなり出るということを依頼者側にあらかじめ説明します。

業者側は配布できない物件があるということを言い訳に、3000部配布しなければいけない所を2000部だけスタッフに配布させるのです。

実際には、2000部しか配布していないのにも関わらず、依頼者には3000部配布したと虚偽の報告をします。

同じ場所に複数枚を配布

同じ場所に複数枚のチラシを配布してしまうことは、スタッフの管理が十分にできていない業者でよく起こります。

スタッフはできる限り短時間で業務を終わらせるため、同じ場所に複数枚配布し、配布量を減らそうとします。

このため、せっかくお金を出してポスティング業者に依頼したのに、思った以上の反響がなかったという結果になりかねません。

チラシを捨てる

スタッフが適切にチラシを配布せずに、捨ててしまうと費用対効果は一気に低くなってしまいます。

適切な業者であれば、スタッフとのコミュニケーションが取れており、配布中の動きも把握しているためチラシを捨てられる可能性は低いです。

しかし、雇用体制に問題のある業者の場合は、十分な教育や管理がおこなわれていないため、チラシを捨てる行為も行われやすくなります。

配布お断りの場所に配布

スタッフの教育がしっかりされていない業者だと、チラシを配ってはいけないエリアにも配布をしてしまう可能性があるので注意が必要です。

「チラシの配布禁止」と表記してある物件にも関わらず配布をしてしまうことで、クレームが発生する恐れがあります。

配布はポスティング業者によるものですが、チラシには依頼者側の会社名が書かれているため、イメージダウンに繋がってしまいます。

配布方法が雑

配布方法が雑な場合も、依頼者側へのクレームに繋がる恐れがあるので、見過ごすことはできません。

スタッフの裁量でチラシの配布が行われると、ポストにはぐちゃぐちゃな状態で投函されていたりすることがよくあります。

また、雨で濡れているチラシがそのままポストに入っていたり、マンションの集合ポストの周りにたくさん落ちていたりします。

このような雑な配布は、依頼者側の損になると同時に物件に住んでいる方や近隣住民にも迷惑がかかってしまうため、非常に悪質です。

悪徳業者に騙されないための対策

せっかく頼んだ業者が悪徳業者であれば、費用面だけではなく信頼面にも大きな悪影響を受けてしまいます。

悪徳業者によってもたらされる不利益を未然に防ぐため、事前に安全な業者かどうかを判断する方法を、以下の通り解説します。

・相見積もりを取る
・ポスティング業者の団体に所属しているか確認

相見積もりを取る

悪徳業者に騙されないためにも、事前にいくつかの業者に見積もりを依頼して、費用や業務内容を比較するのが良いでしょう。

相見積もりをすることで、だいたいの相場を知ることができ、どの業者に依頼すれば費用を安く抑えられるのかを知ることが可能です。

また、契約内容や業務内容の不審な点も他の業者と比べることで、判断しやすくなるというメリットがあります。

例えば、他の業者と比べて費用が極端に安くなっている場合には、すぐに依頼する前に、安全な業者かどうかの調査が必要です。

どの業者であっても、適切にポスティングするにはそれなりのコストがかかるので、極端に安い理由や、どうやって配布するのかなどを質問してみましょう。

もしも、的確な回答が返って来ない場合には、依頼した通りのポスティングをしてもらえない可能性があります。

いくつか気になる業者を見つけたら、まずは相見積もりをして、しっかりと調査したのち、一番信頼の出来る業者に依頼するのがおすすめです。

ポスティング業者の団体に所属しているか確認

悪徳業者かどうかを判別するために、ポスティング業者の団体に所属しているかを確認するのも有効な手段です。

ポスティング業者だけが加盟することのできる業界団体があり、業界内での交流会や情報交換が実施されています。

有名なものに、日本ポスティング協同組合や全日本ポスティングがあり、不当な業者を取り締まるための対策が行われています。

しかし、これら団体に加盟しているから100%安全というわけでもなく、逆に団体に所属していなくても安心して仕事を任せられる業者はいくつもあります。

やみくもに業者を探すのではなく、安全な業者を探すひとつの目安として、団体加盟の有無を確認するのが良いでしょう。

まとめ

・格安のポスティング業者は雇用体制に問題がある可能性が高く、悪徳業者の恐れがあります。

・チラシの不正な配布によって、依頼者側は損失を被ったりクレームがくる恐れがあります。

・悪徳業者に騙されないため、相見積もりを取ることや業界団体に所属しているのかを確認しましょう。

投稿者プロフィール

渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)