ポスティングは各家庭のポストへ直接投函できるため、「新聞をとる」「インターネットで何かを検索する」「雑誌を購読する」「交通機関を利用する」など、消費者が何らかのアクションを起こすことで初めて目に入る他の広告と違い、より能動的に見てもらえるチャンスを作ることができる広告です。

しかしいくらポストに投函しても、手に取った人の心を動かすようなチラシでないと、そのままゴミ箱に捨てられてしまい、思うような効果は出ません。

直接手に取ってもらえるチャンスを生み出しやすいポスティングだからこそ、手に取ったチラシの内容に興味を持ち、読んでみたくなるような工夫をしているかが重要になってきます。

今回は、書き方次第でポスティングチラシの内容に興味を持ってもらえるようになる「イメージ効果」について解説していきます。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングチラシのイメージ効果の内容

人々に与えるイメージは、画像や映像の見せ方、文章の表現方法により変わります。

そこで、ポスティングチラシで活用できるイメージ効果について内容を詳しく解説していきます。

・クレショフ効果
・バンドワゴン効果
・フレーミング効果

クレショフ効果

クレショフ効果とは、複数の無関係な画像や映像を並べると、無意識のうちに関連性があると思い込む作用のことで、旧ソ連の映画監督であるレフ・クレショフ氏が1922年にロシア映画大学内で行った実験が由来とされています。

実験は、「関連性のない2つの写真を見て、人がどのような印象を受けるか」というものです。

例えば、「女性」と「美味しそうなスープ」のような一見関係性のない2つの写真であっても、並べることで「お腹が空いている女性」といった印象を受けます。

これは、思い込みによって事実と違う印象を受けてしまう「認知バイアス」の一種です。

ポスティングに置き換えると、シロアリ退治のチラシの場合、「シロアリ」→「頭を抱えている男性」→「シロアリに大きなバツ」→「喜ぶ男性」の順番で絵を並べることで、シロアリの退治前と退治後の心理的変化を分かりやすく表現できるため共感を呼び、反響率が上がるのではないでしょうか。

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果は行列の先頭の楽器隊(バンドワゴン)を由来とする言葉で、ある事象が多くの支持を得て優勢に見える場合、さらに多くの人がその事象を支持することを指します。

1950年、経済学者であるライベンシュタイン氏が「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果」という論文内で提唱した言葉です。

社会学や政治学、経済学用語としても知られています。

多くの人は、周囲からの影響を受けており、他人の行動や買った物を見て、同じ行動をする傾向にあります。

例えば、一度も食べに行ったことのないラーメン屋でも、行列ができていれば美味しい店だと思い込み行きたくなります。

ポスティングするチラシにおいても、「累計会員数◯万人突破」や「20代の女性◯%の人が利用」などのキャッチコピーを入れると効果的です。

フレーミング効果

フレーミング効果とは、物事を表現するフレームが変わることで、相手に与える印象が大きく変化する作用のことです。

1981年にダニエル・カーネマン氏とエイモス・トヴェルスキー氏によって発表され、認知心理学や行動経済学などの分野で研究されています。

日常生活の中でも、フレーミング効果が活用されている広告はたくさんあります。

例えば、サービス告知の際に目にする「ご利用満足度90%」という言葉ですが、言い方を変えると「利用して満足できなかった人は10%」となります。

どちらも意味合いは同じですが、「満足度90%」の方がポジティブな印象になります。

日本には昔から「モノはいいよう」という言葉があるように、表現を変えるだけで印象も変えることができるのです。

また、ポジティブとネガティブのどちらの情報に焦点を当てるかは、宣伝する商品やサービスの特性に応じて使い分けることでより効果を発揮します。

そのほか、消費者が商品を購入するまでにどのように気持ちが変化するかを表した「AIDMAの法則」を詳しく解説した記事も作成しています。

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ポスティングチラシのイメージ効果のメリット・デメリット

イメージ効果により、商品やサービスの印象と消費者の購買意欲に変化を与えられます。

この効果には、メリットだけでなくデメリットもあるため、それぞれを詳しく解説していきます。

・メリット
・デメリット

メリット

メリットは、上手く使えば同じことを書いているのに、書き方が違うだけで受け手の印象が良くなり、成果が上がることです。

しかし、いくら反応が欲しいからといって実際の数字よりも良い「虚偽の数値」を記載したり、実際は存在しない「お客様からの感謝の声」のようなものを捏造するのは良くありません。

イメージ効果を上手く使いこなすことで、数字は変えなくても高い反応を得られるチラシを作成しましょう。

イメージ効果についてしっかりと調べ、何度もポスティングを行う中で、より反響のいい表現や言葉にブラッシュアップしていくことで効果が上がっていきます。

デメリット

デメリットとしては、使い方を間違えると受け手の印象が悪くなり、成果が落ちることです。

例えば「お腹が空いて苦しそうな男性」に「ハンバーガー」を届けるチラシをハンバーガー店が作成したとします。

作成した店側としては「お腹が空いているところにハンバーガーが届いて嬉しい」ということを表現しているのですが、受け手には「ハンバーガーを食べてお腹を壊した」と思われてしまう可能性があります。

イメージ効果は適切に表現しないとマイナスにもなる諸刃の剣です。

イメージ効果の特性を良く理解し、その効果がプラスに働くように工夫しましょう。

ほかにも、実際より良い物のように誤解を与える表現の禁止や、商品やサービスの値段が得であるかのように表示することは禁止など、チラシ作成時に注意する法規制ポイントを業種ごとにまとめています。

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ポスティングチラシのイメージ効果の内容について解説まとめ

・代表的なイメージ効果は、「クレショフ効果」「バンドワゴン効果」「フレーミング効果」があり、それぞれの特徴を活用することで、チラシの読み手へ大きな興味付けができます。

・イメージ効果を上手に使うことで、サービスの価格や内容を変更しなくても、受け手の印象を変えることができます。

・上手く活用しないとマイナスになることもあるため注意が必要です。