ポスティングは、配布エリアを選択できることや他の宣伝よりも安く費用を抑えられることから、人気の宣伝方法になっています。

しかし、ポスティング業者は数多く存在しており、中にはお金を払っても期待通りの仕事をしない悪徳業者も存在します。

このため、新しくポスティング業を始めた業者であれば、評判を良くするための実績作りは重要な課題であり、これが出来なければ顧客と契約を結ぶことは難しくなります。

今回は、社会的信頼があり安全なポスティング業者であると判断できる「ポスティング安全性評価制度」を解説していきます。

発注する側からみても、このようなポスティング業者の実績や安全性を一目で分かる制度があると業者選定の際に信頼を持って依頼できると思いますので、ぜひ参考にしていただきたい情報です。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.gg-pr.jp/all_about_posting/ target=]

ポスティング安全性評価制度とは

ポスティング安全性評価制度とは「全日本ポスティング協会」が定めている、安全な業者を評価するための制度です。

この制度を利用し、全日本ポスティング業界からの評価認定をもらうことで、自社の評判に繋げるきっかけになります。

ポスティング安全性評価制度の概要と目的を以下の通り紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

・制度の概要
・制度の目的

制度の概

ポスティング安全性評価制度は、ポスティング業界の中で最もメジャーな組織である「一般社団法人全日本ポスティング協会」によって、平成30年3月に作られたものです。

社会的に信頼され安全だと判断された優良なポスティング事業者には、安全性を公表するための「ポスティング安全性評価制度 認定マーク(GPマーク)」が贈与されます。

制度の目的

ポスティング業界では、生活者の視点から「安心・安全・信頼」を熟成していかなければ、やがて法的規制が入ることが危惧されています。

この背景には業界内に、不正な業務をおこなう悪徳業者が数多く存在するという現実があります。

発注者が信頼性・安全性の高い業者を見つけやすく、安心・安全・信頼を一目で知ることが可能な環境を作るためにスタートしました。

発注者は、「ポスティング安全性評価制度 認定マーク」を確認することで、事業者が安全であるかどうかを知ることが可能です。

また、事業者であればこの制度を利用し認定されることによって、安全な企業であることのアピールに繋げられます。

ポスティング安全性評価制度の申請から認定まで

ポスティング安全性評価制度で認定を受けるにはどのような手順が必要か気になるところです。

この制度の申請から認定までを以下の通り解説しますので、ぜひ参考にしてください。

・申請資格
・申請方法
・審査基準
・認定

申請資格

ポスティング安全性評価制度を利用するためには、以下3つの申請資格を満たしてなければいけません。

この申請資格を有しているというだけで一定の安心感を持つことができます。

  • 事業を開始してから3年が経過していること。
  • チラシを配布する従業員が10名以上在籍してあること。(パート、アルバイトなども含んだ配布員の人数)
  • 全日本ポスティング協会の認定している「ポスティング管理責任者」を以下の通り配置していること。

a.支社・支店・事務所等を全国に設置している場合は、各場所に1名以上。

b.上記の規模に満たない場合でも。1つの法人につきに1名以上が必要。

申請方法

ポスティング安全性評価制度の申請受付期間は、前期が3月1日から6月30日まで、後期が9月1日より12月20日までとなっています。

申請書類は郵送・HPまたは直接持参から「一般社団法人全日本ポスティング協会事務局」あてに提出します。

申請手続きは、まず自身が申請資格要件を満たしているかを確認し、申請書類の記入をしましょう。

安全性評価制度申請書類は、公式HPからダウンロードすることが可能なので、協会の定める必要事項と、自社の安全性に関する取組状況自認チェック表を記入します。

書類申請料として、1件あたりで3000円、1法人で複数の場合では2件目以降で各2000円が必要です。

また、書類審査を合格した後の現地審査の段階で、全日本ポスティング協会の規定に基づいて出張審査料が発生します。

なお協会の正式な会員である場合は、書類申請料は免除され、出張審査料も割引がされます。

審査基準

申請案件ごとに、まず全日本ポスティング協会 安全性評価制度委員が書類を審査し、申請基準を満たしているか確認します。

確認ができ次第、安全性評価審査委員会に諮問し、ここでの答申を経てから評価が決定されます。

安全性評価審査委員会とは、公平性や透明性を確保するため、有識者や国家資格有資格者・一般消費者や業界経験者の中から適正だと判断された者で組織された委員会です。

書類審査に加え、審査委員会による現地訪問などで総合的に判断され、改善報告書の提出を求められます。

改善報告書の審査・再び審査委員の現地訪問を経て、基準を満たしていると判断されると、見事認定されます。

認定

見事安全性評価制度の対象となると、協会からの認定通知が送られ、この時に認定番号の決定がなされます。

認定料を振り込むことで、無事に「ポスティング安全性評価制度 認定マーク(GPマーク)」が付与されます。

認定された事業者は、全日本ポスティング協会からWEB・広報誌で公表され、経産省等公的機関との共有がされ社会的に広く知れ渡ります。

発注者側から見てこの制度で認定されている事業者かどうかは、信頼できる者を選ぶ目安のひとつとなります。

ポスティング安全性評価制度のまとめ

・ポスティング事業者にとって「信頼性」「安全性」の評判は、顧客との契約を結ぶための非常に重要なポイントです。

・一定の審査基準があり、申請書を提出・厳正な判断を経て「ポスティング安全性評価制度 認定マーク(GPマーク)」が付与されます。

・全日本ポスティング協会が定めるポスティング安全性評価制度に認定されることで、事業者は安全性をアピールしています。