チラシの配布方法は、ポスティング、新聞・フリーペーパー折込、同封・同梱、街頭手渡しなど多種多様です。

その中でも同封チラシは、配布媒体の選択とセグメント戦略を組み合わせることで、ターゲット層へ的確にリーチし、大きな宣伝効果が期待できる手法です。

今回は同封チラシの特徴について理解することで、ポスティングチラシとの違いがわかるように詳しく説明します。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングチラシの類語である同封チラシとは?

同封チラシはインシップ広告ともいわれ、クレジットカードの明細書、ファンクラブの会報、などの郵便物に同封されるチラシです。

例えば、クレジットカードの利用明細に同封されたワインのカタログ、マイレージ会員月報と一緒に届くホテルのプロモーションなどがあります。

DMだとチラシのみで届けられるので、開封する前に不要なチラシだと思って捨てられて、目を通してもらえない可能性があります。

しかし、例に挙げたような郵送物は受け取った人にとって大切な情報が入っているので、開いて読む必要があり、その郵送物と同封されて届けられるチラシは、開封してもらいやすく目に留めてもらえる確率が高いです。

実際にあった成功例を紹介します。

資産運用に関する会報を購読している中高年の方がいました。

その方は親の介護に悩んでおり、介護施設の利用を考えてはいたのですが、なかなか踏み出せずにいました。

しかしある日、資産運用の会報に同封された介護施設のチラシを見て、見学に行ってみようと思い立ち予約に至ったのでした。

資産運用は収入の多い年代の中高年が興味を持ちやすく、介護施設の利用は親の介護に悩む中高年が利用を検討するので、ターゲットが共通していることから、チラシが同封されていれば手に取ってもらいやすくなります。

通販で購入された商品と共にチラシを発送する場合は同梱チラシと呼ばれ、商品を購入した顧客への送付に限定される点が、同封チラシと異なります。

ポスティングチラシの類語である同封チラシのメリット

同封チラシには様々なメリットが存在しています。

そこで、同封チラシの主な2つのメリットを理由と合わせて説明します。

・狙ったターゲット層にアプローチしやすい
・チラシを見てもらいやすい

狙ったターゲット層にアプローチしやすい

同封チラシは精度の高いセグメンテーションにより、顧客の属性に関連した商品やサービスを訴求できるため、興味をもってもらえる可能性が高いです。

セグメンテーションとはマーケティング用語で、顧客を属性毎にグループ化(セグメント)することです。

同封チラシは、送り主が顧客情報や属性を把握しているため、詳細なセグメンテーションが可能です。

例えばクレジットカード会社が高級ワインを宣伝する場合、カード利用者の消費動向、資産背景、年齢層、旅行履歴等の情報を把握しているので、これらの情報を元にして高級ワインに興味がありそうな顧客を絞り込みます。

高級ワインは年齢層が高く、資産の多い属性に効果的となっており、老後を楽しむ生活スタイルをまとめた情報誌との相性がよいです。

このように、興味を持って読んでくれそうなターゲット層に絞ってアプローチできるので、反響率も高まり、アプローチ後には費用対効果検証を忘れずに、計画・実行することでさらに宣伝効果が期待できます。

課題や問題分析に活用できるPDCAサイクルは、計画、実行後に評価をして成功や失敗の原因を切り分け、改善した上でまた計画へ戻るという手法で、こちらに詳しく紹介しています。

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チラシを見てもらいやすい

同封チラシは確実に顧客の手元に届き、読まれる可能性が高いことが強みです。

同封チラシが見てもらいやすい理由は2つあります。

1つ目の理由は、同一視効果が働くからです。

顧客は送付された郵送物に対して安心感や愛着をもっていることが多いため、同封されたチラシにも警戒心や疑念を抱きにくいです。

DMの場合も顧客の手元に届けることは可能ですが、広告物が単体で送られるため同一視効果は期待できません。

2つ目の理由は、アクティブ顧客に送付されるからです。

アクティブ顧客とは、現時点で媒体との取引や会員状態が継続している顧客のことです。

退会や解約した顧客は送付リストから削除されるため、アクティブ顧客へのみ送付されます。

同封チラシを入れる郵送物は、購読者、利用者、クレジットカード明細、マイレージ会員など現在も利用を続けている顧客に届けられるため、送られてきた媒体を受け取って読んでもらえる可能性が高くなります。

ポスティングチラシの類語である同封チラシのデメリット

どのような広告においてもメリットがある一方で、デメリットもあります。

同封チラシの主なデメリットについて説明します。

・ポスティングチラシに比べて費用がかかる
・同封できる業種に制限がある

ポスティングチラシに比べて費用がかかる

同封チラシは、同封する媒体への申し込み、審査、チラシ作成、同封・送付のプロセスが必要で、手間とコストがかかります。

ポスティングや新聞チラシとの一枚あたりのコストで比較すると、以下のように高額です。

ポスティング 5円
新聞 3円
同封広告 6~15円

同封できる業種に制限がある

同封広告は他社との相乗りになるため、チラシの表現や同封するチラシで訴求する商材に対し、媒体ごとに独自で定めた審査基準を設けています。

送付元と競合するものや社風に合わないものは同封を拒絶されるため、すべての業種が平等に行える手法ではありません。

ただし、訴求したい商材に相応しく利害の合った媒体を選択し、費用対効果を高めるために必要なプロセスです。

同封チラシとポスティングチラシの違い

ここまでの説明で、同封チラシのメリットとデメリットを伝えながら、ポスティングとの違いについても少し触れてきました。

同封チラシとポスティングの特徴の違いをさらに分かりやすくするため、表にまとめましたのでご確認ください。

同封チラシ ポスティングチラシ
コスト 高(@6−15円) 低(@5円)
配布期間 長い(準備2か月程度) 短い(早ければ1週間程度)
反響率 高い(約0.1%) 低い(約 0.01%)
広告内容 制約あり(媒体審査) 制約が少ない
レスポンス期間 長い 短い

表の通り、ポスティングチラシは同封チラシよりも単価が安く短い期間で行える反面、反響率が低めです。

一方、同封チラシは媒体への申し込みから送付までに1~2ヶ月の準備期間が必要なので、ポスティングチラシに比べてプロセス全体に時間がかかりますが、顧客への確実な到着と高い反響率を期待できます。

特定のターゲットに数を絞ってチラシを配布したい場合は同封チラシが適しており、商圏エリアの不特定多数に配布したい場合は、ポスティングチラシが適しています。

ほかにも、オンライン上で開示できる電子チラシは、30~50代の主婦層への訴求力の高さが魅力で、ポスティングチラシと比較した記事も作っていますので、商品やサービスによって使い分けるための参考にしてみてください。

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同封チラシはポスティングチラシの類語!効果とチラシとの違いも解説まとめ

・エリアカバーに強いポスティングチラシに対して、同封チラシは会員誌などの郵送物に同封して送付されるので、顧客へ確実に到着し、警戒心なく読まれます。

・同封チラシは媒体による内容の審査を経て、同封・郵送のプロセスを行う必要があり、ポスティングチラシよりも時間がかかり、コストも高めです。

・セグメントに基づき顧客を狙い打ち出来る同封チラシは、商材への強い訴求力と高い反響率が強みなので、費用対効果検証を忘れずに、計画・実行することで宣伝効果が期待できます。