お店への集客方法の一つとして広告の配布を考えたときに、ポスティングにするか、ビラ配りにするかの二択で、頭を悩ませる人がいます。

よく利用されるこの二つの手法は、一見似ているようで実際はかなり異なります。

本記事では、二つの手法を比較し、それぞれのメリット、デメリットについて解説します。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングとビラ配りは似て非なるもの

ポスティングとビラ配りは、チラシを配布するという点で似ています。

しかし、その手法は大きく異なります。

  • ポスティング:家の郵便受けにチラシを投函
  • ビラ配り:路上で人相手に直接チラシを手渡す

ポスティングは各家庭の郵便受けに投函するため、基本的には受け取り拒否が起きません。

一方、ビラ配りは事前に「性別」や「年齢層」などのターゲットを定めたうえで直接手渡すため、全員には受け取ってもらえませんが、手に取ってくれた人は、その時点で広告に興味を持っている可能性が高まります。

二つの違いを理解したうえで、より詳しく見ていきましょう。

ポスティングとビラ配りのメリットを比較

ポスティングとビラ配りのメリットを比較します。

ポスティングのメリットとして、家の郵便受けにチラシを投函するため、配布時に受け取り拒否されない点があげられます。

そのため、受け取り拒否されるビラ配りと比較して、配布率が高まるのです。

また、破棄されずに、長い間家に残った場合は、家族の誰かの目に止まる可能性が高まります。

そして、特定地域内の不特定多数の人に広く比較的短時間で配ることが可能で、配布する時間帯をある程度自由に選択できます。

さらに、定期的に繰り返しポスティングすることで、会社名やサービス内容などを覚えてもらいやすくなります。

一方、ビラ配りのメリットは、一人ずつに直接手渡しするため、年齢や性別、歩いている場所や時間帯などで、ある程度ターゲットを絞り込んでチラシを渡せる点にあります。

そして、ポスティングと比較すると、手に取ってくれる人が少ない一方で、受け取ってくれた人はチラシの内容に興味を持つ可能性が高まります。

また、手渡すときに声かけを添えることも可能です。

場合によっては、手渡しと同時に口頭で詳細な内容を伝えることもできます。

このように、ポスティングは受け取り拒否が起きないため、広範囲に多くの広告を配布することが可能です。

一方、ビラ配りは、年齢や性別、歩いている場所を選ぶことでターゲットを絞って配布することができます。

また、配布と同時に声かけを行うことで、興味を持ってもらうことができ、広告効果が高まります。

ポスティングとビラ配りのデメリットを比較

メリットがある一方でデメリットもあり、ポスティングとビラ配りのそれぞれを比較していきます。

ターゲットの特定が難しいため、成果を出すために大量のチラシを必要とするのがポスティングのデメリットです。

また、ビラ配りと比較すると多くの場所に広く届けるため、時間やお金がかかります。

そして、配布できるエリアや地域はある程度限定されたものとなります。

ビラ配りのデメリットとしては、受け取りを拒否されることがある点があげられます。

また、効率的に配布するために、ターゲットとなる人が数多く行き来する、人通りの多い場所が必要です。

配布する時間帯も、人通りの多い時間帯に合わせなければいけません。

そして、事前に管轄内の警察署へ道路使用許可書等の申請手続きが必要です。

道路使用許可書の申請については、警察署によって扱いに差がありますが、後ほどトラブルにならないためにも、事前に許可申請をしておいたほうが安心です。

駅やショッピングセンターなどの施設内・外で行う際には、施設にも許可申請が必要となります。

ポスティングとビラ配りの広告手法の違いについて解説

ポスティングとビラ配りには、広告手法に違いがあります。

ポスティングは地域が限定されるとはいえ、不特定多数の多くの家に投函することが可能です。

相手が広告を目にした瞬間に、興味を強く引く内容やデザインにした方が効果的です。

また、内容は生活必需品をはじめとした、広く多くの人に興味を持たれるものが向いています。

さらに、たとえすぐに処分されるとしても、何度も目にとめてもらうことで広告効果は高まります。

そこで、ポスティングを始めるときは、シーズンやセールごとなど、一度ではなく定期的に配布するスケジュールを検討するのもおすすめです。

なお、事前に、地域住民のことを把握しておくことも必要になります。

年齢層や興味を把握しておくことで、どのような切り口でチラシを作ったら効果があるか予想をつけられるからです。

あとは、広告効果を見ながら、修正を重ねることで、ターゲットの心を掴み、行動を促す紙面作成を目指していきましょう。

ポスティングにおける課題や問題の改善に、PDCAサイクルが活用できます。

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一方、ビラ配りの場合は、ビラを渡す人に興味を持ってもらい、ターゲットに手渡すことが大切になります。

広告を渡すときの姿勢や笑顔、声かけの様子なども、お店の印象を良くするための大切なポイントとなります。

事前に、年齢や性別などビラ配布の対象設定を絞り込んだうえで、場所や時間帯を定めてその人たちが行き交う時間に配布することで効率があがります。

例えば、サラリーマンが多く行き交う時間や場所と、主婦が多く行き交う時間や場所では大きく異なります。

また、サラリーマンやOLがターゲットの場合は、先を急ぐ出勤時ではなく、帰路につく時間帯の方が余裕があって良いでしょう。

関係各所への許可申請が必要になることも多いので、事前に場所や時間帯を十分に検討、選定しておくことがポイントとなります。

つまり、年齢層や性別などを始めとした客層がある程度はっきりしている上に、直接声をかけての宣伝が可能となるため、飲食店や接客店のPRはビラ配り向きです。

また、ビラ配りの性質上、定期的に同じ人に手渡すことは困難です。

そのため、リピーター向けではなく、「新規オープン」や「特別セール」といった期間限定の情報を特定の人に知らせることにも向いています。

行動を促すために、「期間限定」「今すぐ使える」といった内容の割引券などを印刷しておくとより効果的です。

ビジネスプランや広告ターゲットを見定めて、お店の広告スタイルに最適な手法を選ぶことで、より大きな効果を得ることができるでしょう。

特徴や独自性をアピールすることや、消費者のメリットを明確にするなど、2つの広告手法に共通する反響率をあげるためのチラシのデザインポイントをまとめた記事も作成しています。

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ポスティングとビラ配りの違いまとめ

・ポスティングは人の住宅へチラシを配りますが、ビラ配りは街頭で直接人にチラシを配ります。

・ポスティングは配布率が高いメリットがあり、ビラ配りは年齢や性別など人を見極めて配布できるメリットがあります。

・ポスティングは成果を出すために大量のチラシが必要で、ビラ配りは配布までに手続きがあるなど手間がかかるデメリットがあります。

 

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渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)