ポスティングを依頼するときは料金が安いことよりも、どの業者に依頼するかが重要です。

たとえ安価で多くの部数を依頼できたとしても、チラシが正確に配布されていなければ、ターゲットに情報が届かなかったり信頼を損ねたりする可能性があるからです。

業者別にスタッフのモラルや知識量を判別するのは困難ですが、正しく作業が行われている業者かどうかは管理体制の内容を参考にできます。

安心で効果的なポスティングを達成するためには、どのような業者を選べばいいかを解説します。

またポスティングに関する情報を網羅した記事がこちらにありますので、他にも知りたいことがあれば確認してみてください。

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ポスティングは料金より管理体制がすべて

スタッフにとって働きやすい管理体制であることは、ポスティングの質に影響します。

例えば、ポスティング料金があまりにも安い業者だと、人件費を抑えるためにかなりの低賃金でスタッフを採用している場合があります。

報酬が安いと仕事が辛くなり、チラシをほとんど配らずに廃棄してしまう行為、2枚以上まとめて投函する行為など悪質な行為に及ぶ人がいます。

ポスティングは基本的に1人で行うシチュエーションが多いため、ラクをしようと不正できる状況になりやすいといえます。

チラシから反応を得られるポスティングを行うには、配布スタッフが正しく働ける管理体制を敷いている会社かどうかを見極めることが重要です。

ポスティングスタッフの管理体制における重要ポイント

良質なポスティング業務には、スタッフの動きが把握でき、スタッフにとって働きやすい環境となる管理体制が重要です。

スタッフのことを考えた管理体制をとっている業者かを見分ける主な5つのポイントについて説明します。

・研修制度
・管理者の配置
・配布スタッフとの連携(報告等)
・スタッフの雇用体系や給料
・クレーム対策

研修制度

配布スタッフの不正や知識不足でトラブルとなる可能性があるため、研修制度を設けているかどうかはスタッフの信用にかかわります。

実際に、研修を受けていないために知識不足なことからチラシを配らずに捨ててしまうスタッフがいたり、知らずに立入禁止区域で投函してしまいトラブルになる事例があります。

一方で研修制度を設け、投函禁止エリアや物件、正しい交通マナー、ポストへの入れ方といった注意点について新人スタッフに直接指導を行っている業者もあります。

優秀な業者はただ配るだけではなく、広告主の代理として交通マナーを守り、キレイにチラシを投函するように指導を行なっています。

そのため、研修制度の有無と内容は「スタッフがポスティング業務について理解して配布しているのか」の目安になります。

管理者の配置

管理者の配置はスタッフの不正リスクに影響します。

現場に管理者を配置するかどうかは業者によって異なり「在宅ポスティング」といってスタッフがチラシを一度自宅に持ち帰ってから個々の都合に合わせて自由に配布する方法や「移動ポスティング」と呼ばれる、チラシを会社で受け取った後そのまま配布する方法は管理者が現場にいません。

このようにスタッフが現場で一人きりになると人目を盗みやすくなるため、チラシの不法投棄や二重投函、サボリといった不正が起こりやすくなります。

せっかくチラシを発注しても、不正によって正確に配布されなければ見合った反響は得られませんし、チラシへのクレームにもつながりかねません。

ポスティングスタイルのひとつである「キャラバンポスティング」は、管理者を含めた少人数のグループでエリアを担当するため、単独作業が少なく近くにいつも誰かがいる状況を作れます。

管理者を現場に配置されている業者は、スタッフの不正行為や住民からのクレームを防ぎ、チラシの効果を正しく得られやすくなると言えます。

配布スタッフとの連携(報告等)

配布スタッフと情報共有がなされており、連絡が取りやすい体制の業者は、正しいポスティングがなされやすい環境といえます。

作業現場では、キャラバン配布のようにチームで行動していること、チェックモニターや社員が現場チェックをしている体制だと連携が取りやすいです。

スタッフが無理なく働ける環境作りのために、一人一人のカルテを作成して管理している業者もあります。

具体的には、趣味・働ける時間・希望の報酬金額を一人一人把握し、個々の適正とその日の体調に合わせた作業の振り分けを行います。

また、スタッフとの情報共有やコミュニケーションのために、朝礼・終礼・定期的なミーティングといった取り組みをする業者もあります。

このようにスタッフとの連携を取れている業者は、質の良いスタッフが育ちやすく、スタッフにとっても作業しやすい環境になることから、不正が起こりにくく反響のあるポスティングにつながります。

スタッフの雇用体系や給料

配布スタッフの雇用形態は業務委託かアルバイトがほとんどです。

中には短期アルバイトを雇って配布を行う業者や、給料が安すぎてスタッフから悪評の立つポスティング業者もあります。

特に研修なしの臨時アルバイトスタッフだと、正しく配布されないリスクトラブルが起きるリスクが心配です。

また、給料が安くて悪評が立っているのは1軒あたり1.5~5円の歩合制が非常に多いです。

100軒まわっても数百円にしかならず、時給換算すると実質的に最低賃金を下回ることがほとんどで、不正の引き金にもなりかねません。

一方、日給制や時給制だと最低賃金を下回ることはなく、スタッフも前向きに取り組みやすい環境といえます。

クレーム対策

ポスティング業務中にクレームやトラブルがあったときの対策が整っていないと、チラシを依頼した会社の評判に影響してしまいます。

中でも勝手にチラシを入れられるのを嫌がる人から怒られるケースは多いです。

速やかに謝罪とチラシの回収へ行き、今後は投函しないように禁止リスト登録をして再発を防いでいる業者がよいでしょう。

他にも、ポストが詰まっているのに無理やり入れて大事な広告であるチラシが汚くなったり、雨で汚れたチラシを投函したりするとクレームになることがあります。

クレームを防ぐために、チラシをキレイな状態で投函するよう教育していたり、雨の降っていない日にポスティングを行うといった予防策を行なっているところは優秀です。

キャラバン配布のようにスタッフ指導や謝罪の対応をする人が近くにいる体制で、速やかに謝罪などの対応を行える仕組みや対応フローのある業者が安心です。

ポスティング配布の管理体制における重要ポイント

ポスティングで高い費用対効果を得るためには、マーケティング力や正確で効率的な作業が必要なので、情報とシステムを活用するのが得策です。

管理者とスタッフが連携して正しく効率的なポスティングを行うために、情報とシステムを用いた細かい管理体制が重要です。

そこで、ポスティング業者に確認しておきたい具体的なポイントを説明します。

・マーケティング能力
・詳細な配布地図
・配布禁止地区の把握
・GPS
・ポスティングの効果測定

マーケティング能力

業者によっては、各エリアに住んでいる人の特性・反響率・業種別の事例といった実績データを多く保有している場合があります。

また、ビックデータを活用して情報分析を詳細に行っている業者もあります。

実績が多く、反響率の分析を行える管理体制の業者ほど、ポスティングに関する事前情報や戦略の提案を受けやすいです。

発注のときにマーケティングの提案を行える業者に依頼する方が、分析力があるため高い効果を期待できます。

詳細な配布地図

配布地図は道路までしかわからない地図でなく、住宅の区画まで記されている詳細な地図を使用することで地区の境目を正確に把握し、作業時間が短くなる効率的なルートで配布するために必須です。

またセグメント分けや禁止物件を避け、正確なポスティングを低コストで行うのに役立ちます。

業者によってはシステムによってルート作成を行ったり、辿ったルートを記録したりできるものもあり、スタッフの作業効率を上げる工夫がなされています。

配布禁止地区の把握

スタッフが誤って配布禁止区域に立ち入ると違法とみなされる可能性があり、宣伝活動の依頼をしているはずが評判を落とされるかもしれません。

また、クレームの発生や住民とのトラブルにもつながります。

実際にルールを守らない悪質なポスティングを行っている業者があるため、同じように悪質だと思われてしまわないように、配布禁止区域に立ち入らない対策をしている業者を選びましょう。

GPS

GPSを導入している業者は、スタッフの現在位置や行動を把握しているため、サボりや廃棄のような不正・事故を起こされるリスクが減ります。

例えば、全戸配布にもかかわらず、勝手にショートカットしている場合、同じ場所で長期間滞在してサボっている場合はすぐに不正がわかります。

さらに個々の配布作業を詳細にデータ管理できるため、優秀な管理体制を敷いている業者なら作業の早いスタッフの動きを共有するなど、ミスを防ぎ効率的な配布を行うための工夫を凝らしています。

ポスティングの効果測定

ポスティング業者の中には、投函作業だけ行うところとポスティング後の反応まで調べてくれるところがあります。

案件ごとに反響を確認していれば業者の実績やデータは蓄積されていくので、発注のときに反響率や以前の効果に関する説明をしてくれます。

チラシを受け取った人からのアクションに対して明確な基準を持った効果測定を実施している業者であれば、ポスティングによる反応を調べるサポートもしてもらえるため、今後の戦略に役立ちます。

料金より重視されるポスティング管理体制まとめ

・不正防止の対策がなされているかどうかを確認しましょう。

・正確で効果的なポスティング配布を行える仕組みが整っている業者だと安心です。

・マーケティングでのフォローアップがあることが望ましいといえます。

投稿者プロフィール

渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)