企業にとって、ポスティングチラシを余らせることは頭を悩ませる問題です。

しかし余ったチラシを不要と決めつけず、工夫して活用すれば反響を呼ぶチラシに生まれ変わらせることができるため、企業の収益力アップにつながる可能性があります。

当記事では、不要なポスティングチラシが出た時の対処法から、期限切れになったチラシの活用例まで紹介します。

不要になったポスティングチラシを捨てるのはもったいない!

手元に余っているポスティングチラシを廃棄する行為は、投下資金の未回収となるため避けましょう。

ポスティングチラシの制作には1枚あたり2~8円のコストがかかっています。

仮に余剰枚数が1万枚なら、チラシ制作に支払った2万円~8万円のコストが廃棄で無駄になり、廃棄のための持ち込み・回収・処分にコストがかかります。

これらを避けるために、ポスティングチラシを再配布する効果的な方法はないか創意工夫をしましょう。

余ったチラシを捨てずに配布できれば、処分にかかるコスト削減だけでなく、より多くの見込み客にアプローチすることができます。

チラシの反響を増やして利益の取りこぼしをなくすためにも、不要になったポスティングチラシを活用する施策を考えましょう。

ポスティングチラシが不要になった理由を考えよう

ポスティングチラシに余りが生じた時は、チラシを配りきれなかった理由を分析することが重要です。

原因分析が不十分だと同じことを繰り返し、余計な時間と人的リソースを割くことになるからです。

まず考えられるのが、発行部数が多すぎることです。

ポスティングチラシの発行部数は、商圏の世帯数に合わせて決まることが多いです。

これに店内・店外に掲示するPOP広告用の枚数などを加えるケースがありますが、ポスティングで「チラシお断り」のステッカーを玄関先に掲示している世帯があったり、店内外のチラシを手に取ってもらえなかったりすると、発行したチラシを予定通り配布しきれない可能性があります。

適正な発行部数をあらかじめ正確に見積もることで、ポスティングチラシを刷り過ぎることなく、不要なチラシを最小限にできます。

次に考えられるのは、サービスやキャンペーンの有効期限を過ぎてしまい、チラシの効力がなくなってしまうケースです。

期間限定のチラシは、期間が始まる直前あるいは期間中に配りきらないといけませんが、制作枚数を多く見積もり過ぎていることや積極的な配布活動を行えなかったことが原因となり、期限切れとなってしまうのです。

さらに考えられるのが、企画の中止や予定通りの結果が得られずにチラシの配布が中止となるケースです。

配布が中止となりポスティングチラシが余ってしまった場合でも、内容が魅力的であったかを必ずチェックしましょう。

人は3秒でチラシを手に取るかを判断するので、チラシ自体の魅力が乏しいと読まれないチラシになってしまいます。

顧客のモデルとなるペルソナの設定や、顧客を属性ごとに分けたセグメントは的を射ていたのか、特典の有無や内容、配布した分のチラシの反響率を確認し、チラシの効果測定を行いましょう。

以上のような原因分析を行った上でポスティングチラシが余らないように対策することによって、無駄なコストを省きリソースを低減することが大切です。

反響率を測定するには、広告専用の電話番号やライディングページを設定したり、予約や接客時に確認を行うなどの方法があり、こちらに具体的な測定方法と業種ごとの反響率をまとめています。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.gg-pr.jp/posting_hankyoritsu/ target=]

不要になったポスティングチラシの活用方法の例

ポスティングチラシが不要になるさまざまな原因に対応する必要があります。

そこで、具体的な活用方法の例を3つ紹介します。

・DM(ダイレクトメール)を利用して再配布
・サービスの期間延長を行ってチラシを再配布
・クーポンを付けて再配布

DM(ダイレクトメール)を利用して再配布

有効期限の残っているポスティングチラシを配送予定のDMに同封する方法です。

「チラシお断り」のステッカーを掲示する世帯でも、個人宛に届けられるDMでなら、ポスティングができない世帯にもチラシを配布できます。

ただ闇雲に送付するのではなく、同封するDMとポスティングチラシのペルソナおよびセグメントが乖離していないことを確認した上で、読んでいただくための施策を講じましょう。

例えば、お客様の名前や個人へ向けた手書きのメッセージを書き添えるなどして、自分に向けて書いていると思ってもらえると、抵抗なく開封してもらいやすくなります。

他にもサービス・キャンペーンの内容、特別に送付した理由などが簡潔に記載された案内チラシを追加するといったことでも、反響を高められます。

ポスティングの配布物にはチラシやDMだけでなく、ハガキや封筒タイプなどがありそれぞれの特徴と料金、適した業種などを紹介した記事も作っています。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.gg-pr.jp/posting_haifu/ target=]

サービスの期間延長を行ってチラシを再配布

サービス・キャンペーンの期間延長により、有効期限を過ぎたポスティングチラシを復活させる手法です。

具体的には、古い有効期限が記載してある箇所に、新しい有効期限が記された印鑑を上から捺印します。

紙面がカラフルで印字が目立ちにくい場合は、有効期限の印字を押印した白紙を上から貼り付けましょう。

クーポンを付けて再配布

割引クーポンを添付し、反響率を改善することを狙いとした手法です。

ポスティングチラシを読んでもらえるかは、チラシにメリットを感じてもらえるかで決まります。

DMは自分に関係ないと思われれば開封されない可能性がありますし、チラシの有効期限が伸ばされていれば受け取り手は不信感を抱きやすくなります。

そこで、表面部分に「最新のクーポンが利用できます」と記載し、クーポンを添付することで、受け取り手にメリットを感じてもらい、不信感を軽減する効果も期待できます。

注意点として、クーポンが下側や右下にあると目立たないので、最初に見てもらいやすい上部や左上に配置しましょう。

チラシにクーポンを付けて紙を二枚重ねる場合、紙が重なる箇所は厚みが増し、注目されやすいので、特に注目してもらいたいことを記載しておくと販促の効果が高まります。

ポスティングチラシで訴求している内容や取扱期間に応じて、取るべき施策は変わります。

この3つに限らず、ご自身が置かれた状況に応じて柔軟な対策を打ち、余ったポスティングチラシを活用しましょう。

クーポンは法律上「景品」として扱われ、取引額によりクーポンの上限額や割合が変わるなど、ポスティングチラシ作成における法規制上の注意ポイントの記事も参考にしてください。

[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.gg-pr.jp/posting_hokisei/ target=]

不要になったポスティングチラシの活用方法と活用例について解説まとめ

・余ったポスティングチラシを不要とみなし廃棄する行為は、投下資金の未回収が確定し、処分コストが発生するため、企業の収益性を左右します。

・ポスティングチラシが不要となる理由には、制作枚数が多すぎる、サービス・キャンペーンの有効期限が切れた、配布が中止となるケースがあります。

・不要になったポスティングチラシは、DMへの添付、サービス・キャンペーン期間の延長措置、クーポンの添付で再度活用できる可能性があります。

 

 

 

投稿者プロフィール

渡辺 修平(Shuhei Watanabe)
渡辺 修平(Shuhei Watanabe)